【 デパート出店 】
ある日、セレクトショップに柏にあるデパート出店の話が持ち上がりました。
今ではどの主要駅でも大手セレクトショップが入っているのが普通となっていますが、当時は路面店が基本で、そこでブランドイメージが保たれていた時代です。
さらに、別の大手セレクトショップ2社が同じ施設に出店するとのことで、3社が同時に出店するのは、レアなケースとも言われていました。
しかし、わたしの居たセレクトショップはレディースショップのみで、メンズの展開がありません。それでも柏駅は実家のつくばへの途中下車駅となっており、働くには好立地です。
そこの店長さんと先輩社員さんも渋谷で一緒だったこともあり、無理を言って週に数回、働かせてもらうことになりました。
【 レディースの店舗 】
レディースはメンズと全く違って、主な業務といえば、洋服を畳むことでした。
ただ、洋服を畳むといっても、どの服も小さいので、畳んで重ねるのは至難の業です。面積が小さいので、すぐに崩れてしまいます。でも、一緒に働いている先輩達は、綺麗に畳み上げるので、まさに職人技だと感心するのでした。
しかし、お客さんはそんなことお構い無しに、気になる服を広げてはポイ、広げてはポイを繰り返します。しまいには気にならなくても、片手で引っ張りあげてポイって感じです。
これはメンズの服と違って、広げないとどんな服か分からないからで、シルエットや仕様も、予想外だったりします。
メンズ目線だと「こんな変化球要らないのに…」って感じますが、いやいや、その発見こそ、購買意欲につながっているのです。
レディースは、直感に働きかける服が多く、そこにショッピングの楽しみがあるのだと感じます。
定番服が好きなわたしに足りない部分、型にハマらない自由度を、レディース服を持ってして学びました。
それにしても、大きな体で小さい服を畳む姿は、胸の前でモジモジ、コチョコチョと畳んでいる姿は、滑稽に見えていたでしょう。
【 他店との交流 】
他ふたつのセレクトショップはメンズ店もあって、沢山の男性スタッフが働いていました。
レディースのショップだったこともあって、他のセレクトショップの男性社員や、上層部の人が良くお店に顔を出してくれていて、みな仲が良かったです。
また、他ふたつのセレクトショップは、過去にちょっとした遺恨があって、交流が少なかったようですが、ここでは旅行先で絆が深まるように、すぐに仲良くなりました。
そのため、しょっちゅう3社の交流会が開催され、仕事後に飲み会やカラオケなど、で集まるようになりました。
