kengoloidの半生記 1994|原宿「同級生が教えてくれたもの」 【 同級生 】 彼とは高校時代の同級生でしたが、クラスも違い、当時はそこまで親しい間柄ではありませんでした。 しかし、わたしがアパレル業界に入った頃、彼も大学に通いながらイギリスのバッグブランドで働いており、業界が近いこともあって、自然と会う機会が増えていきました。 西麻布ローカルの彼は渋谷や原宿にも近く、時間が空いた... タカハシ
kengoloidの半生記 1994|原宿・六本木「“自分”を持っている人たち」 【 デッドヘッズ 】 いつものように、渋谷の先輩と近所のショップに遊びに行きました。 今日も入荷が無く、ヒップスターなスタッフは、相変わらず落ち着きはらった雰囲気で店立ちをしていました。 彼はアメリカのビックバンド、グレイトフルデッド(以下デッド)の追っかけ、いわゆるデッドヘッズでした。当時のわたしはグレイトフルデッド... タカハシ
kengoloidの半生記 1994|原宿・中目黒「中目黒『藤八』の座敷ではじまる絆」 【 ベテランスタイリスト 】 原宿店が始まってからというもの、店にはたくさんのスタイリストが立ち寄ってくれるようになっていました。 大手ではなかなか貸してくれないような緊急のリースや条件が厳しいテレビ関係の案件。 こうしたリースにも、できる限り柔軟に対応していたからです。 もちろん、公私ともに仲の良いスタイリストも多く... タカハシ
kengoloidの半生記 1994|川崎・四ツ谷「ふたつのペペロンチーノ」 【 はじめてのペペロンチーノ 】 当時のわたしは、つくばの実家から通っていたこともあって、夜に予定が入ると、誰かしらの家に泊めてもらうしかありませんでした。 その中でも、特に頻繁に泊めてもらっていたのが、前職場でフランスのブランドに出向していた友人の実家です。たぶん、わたしの人生で最も数多く泊まった「他人の家」だと思い... タカハシ
kengoloidの半生記 1994|原宿「遊びと美学の路地裏」 【 同僚のスタイリスト 】 同時に仕事をはじめたスタイリストの同僚(先輩)は、本来なら原宿店で一緒に働く予定でした。 しかし店はまだまだ暇で、渋谷店の先輩が頻繁に原宿店へ来てくれていたこともあって、代わりに彼が渋谷店に立つことになりました。 ある日、彼が久しぶりに原宿店に入った時のことです。 彼は店に置いてある雑誌を広... タカハシ
kengoloidの半生記 1993-1994|原宿「パターンと師匠、そしてピチTと」 【 パターンを習う 】 渋谷にある新しい事務所には、週に数回、経理の人が出社するくらいで、生産をお願いしている先輩がいる以外、人の出入りはほとんどありませんでした。 その先輩は、日本を代表する服飾学校を卒業していて、デザインも生産も熟知したプロフェッショナルでした。 わたしは洋服の学校で学んだ経験もなく、ショップ店員と... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「営業担当と猫と新入荷」 【 営業担当 】 原宿のお店がゆっくりと流れる中、わたしは営業担当になりました。 ちょうどオリジナル商品の型数が倍々で増えはじめた頃で、全国にある30数件もの取引先に、オーダーされた商品を発送したりする仕事です。 それまでは先輩が担当していましたが、わたしが引き継ぐかたちになりました。 ちょうど事務所が移転したばかりで... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「路地裏の原宿、静かな日々」 【 近所のビンテージショップ 】 渋谷時代に近所の店で働いていた友人が、そこを辞めて、原宿のビンテージショップで働くことになりました。 その店は、表参道から二本入った裏路地の半地下にありました。前にいた会社の頃から開店準備をしていたので、オープンまでに数ヶ月を要していた記憶があります。 そこのオーナーは、わたしが前にい... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「原宿店はじまりの夜、近所のお店」 【 レセプション 】 いよいよ、原宿店がオープンすることになりました。 わたしはハートフォードのチェックシャツにチャコールグレーのウールパンツ。足元はJMウェストンのローファーです。さらに、イタリア製のバックスキンのジャケットを羽織っていました。 この会のホスト側として、小綺麗な格好をしていたつもりです。 レセプション... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「もうひとりのスタッフとオープン前夜」 【 もうひとりのスタッフ 】 原宿店の内装工事が進む中、渋谷店では、わたしと同じように頻繁に顔を出している人がいました。 彼はパリから帰って来たばかりのスタイリストの卵だそうで、ひとつ歳上の先輩です。キャスケットをかぶり、ブルーのレザージャケットをよく着ていました。 普段の彼は、わたしの周囲にいる欧米系のカジュアルスタ... タカハシ