kengoloidの半生記 1994|原宿「遊びと美学の路地裏」 【 同僚のスタイリスト 】 同時に仕事をはじめたスタイリストの同僚(先輩)は、本来なら原宿店で一緒に働く予定でした。 しかし店はまだまだ暇で、渋谷店の先輩が頻繁に原宿店へ来てくれていたこともあって、代わりに彼が渋谷店に立つことになりました。 ある日、彼が久しぶりに原宿店に入った時のことです。 彼は店に置いてある雑誌を広... タカハシ
kengoloidの半生記 1993-1994|原宿「パターンと師匠、そしてピチTと」 【 パターンを習う 】 渋谷にある新しい事務所には、週に数回、経理の人が出社するくらいで、生産をお願いしている先輩がいる以外、人の出入りはほとんどありませんでした。 その先輩は、日本を代表する服飾学校を卒業していて、デザインも生産も熟知したプロフェッショナルでした。 わたしは洋服の学校で学んだ経験もなく、ショップ店員と... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「営業担当と猫と新入荷」 【 営業担当 】 原宿のお店がゆっくりと流れる中、わたしは営業担当になりました。 ちょうどオリジナル商品の型数が倍々で増えはじめた頃で、全国にある30数件もの取引先に、オーダーされた商品を発送したりする仕事です。 それまでは先輩が担当していましたが、わたしが引き継ぐかたちになりました。 ちょうど事務所が移転したばかりで... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「路地裏の原宿、静かな日々」 【 近所のビンテージショップ 】 渋谷時代に近所の店で働いていた友人が、そこを辞めて、原宿のビンテージショップで働くことになりました。 その店は、表参道から二本入った裏路地の半地下にありました。前にいた会社の頃から開店準備をしていたので、オープンまでに数ヶ月を要していた記憶があります。 そこのオーナーは、わたしが前にい... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「原宿店はじまりの夜、近所のお店」 【 レセプション 】 いよいよ、原宿店がオープンすることになりました。 わたしはハートフォードのチェックシャツにチャコールグレーのウールパンツ。足元はJMウェストンのローファーです。さらに、イタリア製のバックスキンのジャケットを羽織っていました。 この会のホスト側として、小綺麗な格好をしていたつもりです。 レセプション... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿「もうひとりのスタッフとオープン前夜」 【 もうひとりのスタッフ 】 原宿店の内装工事が進む中、渋谷店では、わたしと同じように頻繁に顔を出している人がいました。 彼はパリから帰って来たばかりのスタイリストの卵だそうで、ひとつ歳上の先輩です。キャスケットをかぶり、ブルーのレザージャケットをよく着ていました。 普段の彼は、わたしの周囲にいる欧米系のカジュアルスタ... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|渋谷「平穏な日々、将棋ブームや強盗騒ぎなど」 【 心地の良いお店 】 原宿店オープンまで、あと1か月ほどになりました。 着々と準備が進んでいく中、わたしは渋谷店に出入りする時間も多くなってきました。 内装もまだ完成していないし、商品の入荷もこれからだったので、特に仕事としてやることはありません。 やるとすれば、一階の階段裏にあった小さな倉庫の整理をしたり、店で売れ... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|渋谷・中目黒「大宴会と大学教授」 【 最初の事務所 】 渋谷店はファイヤー通り沿いの雑居ビルの2階にあって、左手には消防署、正面には渋谷公会堂まで続く坂が臨めます。 その坂の途中にあるビルの中に、事務所がありました。 そこには社長や経理の人がいて、さらにオリジナルの生産を担当してくれている先輩、並行輸入をしている先輩の会社も、同じフロアをシェアしていま... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|原宿・渋谷「路地裏の未来、渋谷店の空気」 【 原宿にある駐車場 】 ある日、社長から「新しいお店の物件を見に行くけど、一緒に来る?」と誘いがありました。 もちろん、新しい職場になる場所だったので、ふたつ返事で一緒に行くことにしました。 原宿店の予定地は、竹下通りから明治通りを渡り、100メートルほど入った場所でした。 左手にあるビルの脇道を曲がり、路地を数メー... タカハシ
kengoloidの半生記 1993|渋谷「5坪の店、海外雑誌、そして旅立ち」 【 5坪の店 】 小さなセレクトショップから誘いを受けてから、わたしは休憩時間になると、その店へ足を運ぶようになりました。 それは、人気だったラルフローレンのビッグポロや、インセインといったブランドが一段落した頃です。 その代わり、とあるドメスティックブランドが一部の間で人気を集めていました。 このブランドは後に大化け... タカハシ