kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第7回「出戻りのヤンチャ坊主」 【 出戻りのアルバイト 】 いよいよ、元モデルのアルバイトが復帰を果たし、彼がお店にやってきました。 ダメージの効いた明るいインディゴブルーの501デニムに、キレイ目のシャツを合わせて、JMウェストンのタン色のローファーを履いたシンプルな装いです。 堀の深い端正な顔立ちに、高身長のモデルらしいスタイル、立ち姿さえも、と... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第6回「居場所と自立」 【 当時の価値観 】 坊主頭をきっかけに、社員さんから「坊主には、この服がいいんじゃない?」とか「これ、似合うと思うよ」などと、声を掛けてもらえるようになりました。 こうしたやり取りは職場とはいえ、洋服好きの集まりですから、共通の趣味の話題として楽しいものです。わたしは、はじめてその輪に入れてもらった気がして、嬉しくな... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第5回「坊主頭の決意」 【 坊主頭 】 働き出して数ヶ月、牛歩並みのスピードですが、わたしは少しずつセレクトショップの店員らしい成りになってきたと思います。 そんなある日、バイトの友人(先輩アルバイト)がわたしに「坊主頭にしなよ、カッコいいよ」って言い出しました。元々、冗談が好きな人だし、ニヤニヤしながらこの話題を持ち出すものだから、からかっ... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第4回「クラブ遊び」 【 女子社員とか、クラブ遊びとか 】 この店は、メンズだけでなくレディースも扱っていて……いや、正確には、むしろレディースのほうが人気のあるコンサバティブなお店でした。 休憩室は男女共用となっており、休み時間は、ここで女子社員と顔を合わせることになります。先輩アルバイトは彼女達とも仲が良くって、どんな話題も面白おかしく... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第3回「わたしの選択」 【 わたしの選択 】 わたしはこのアルバイトを軸に、いくつかの仕事を掛け持ちしながら、必死に生活をつないでいました。 家ではキャベツを千切りにして食べ、ご飯を炊いてシャケフレーク。外食といえば、コンビニの肉まんといった感じです。 そんな倹約生活を送っていますが、洋服を買おうにも限界があります。 そのため、入社の日に買わ... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第2回「同世代のアルバイト達」 【 フランスのとあるブランド 】 当時、バイト先の会社が交渉を重ね、ようやく日本出店にこぎつけたフランスのブランドがありました。 肩パッドのないアンコンジャケットに、太くて裾の細いボトム。そのボトムの丈は短めで、裾は4cm以上もあるダブルに仕上げます。足元は、少し大きめのオールデンのチャッカーブーツやプレーントゥで合わ... タカハシ
kengoloidの半生記 渋谷ショップ編|第1回「プロの洗礼」 【 アルバイト初日 】 紆余曲折あり、ついに念願だったアパレル業界の初日を迎えました。指定された時間より少し早く店に着き、わたしはひとり、入口の前で開店を待っていました。 しばらくして、店長が中から出てきてわたしを、開店前の店内に入れてくれます。 わたしは混んでいるお店しか知らないので、静まり返った店内は神聖ささえ感じ... タカハシ
kengoloidの半生記 業界前夜 編|第2回「アパレル職探し」 【 求職活動とアウトドア店 】 ファッション業界に入りたくても、なんのツテも無いものですから、街を歩いて自分の好きなジャンルのアパレル求人を探すことにしました。しかし、好きな店は大抵、時給750円かそれ以下です。まだ大学の籍に未練があった頃なので、あわよくば、学生でありながら生活も可能な時給800円を最低ラインとしまし... タカハシ
kengoloidの半生記 業界前夜 編|第1回「浪人時代から大学生へ」 【 江戸っ子終了と浪人生活と 】 受験も追い込みといった高校3年生の12月、両親はわたしを連れて茨城県つくば市に引っ越しました。ドーナツ化現象の煽りを受け、団塊世代の夢だったマイホームをこの地で手にしたワケです。 これで、わたしの江戸っ子としての経歴は、あっけなく幕を下ろしました 成績が伸びないのを両親の引越しのせいに... タカハシ
kengoloidの半生記 シティキャンパス編|第3回「渋カジブーム到来」 高校に入ってからの話は、当時の感覚のまま楽しくスラスラと書き進んでしまいました。 ここからは、あの頃は気づかなかった背景を、今の視点で見つめ直す回です。 【 アメカジの源泉 】 80年代のアメカジブーム(インポートブーム)は、子供時代に触れたメディアの影響が大きく、起こるべくして盛り上がったムーブメントだと思います。... タカハシ